WEBサイトの運営者だけでなく、ネットでポイントサイトなどを活用している人が注意すべきがITP設定です。
ITP(Intelligent Tracking Prevention)というのは、AppleのブラウザであるSafariに備えられたプライバシー保護技術です。
ポイントサイトを利用する場合はITP設定をオフにするように推奨されていますが、セキュリティ設定をオフにすることに対して抵抗がある、という方も多いかもしれません。
そんなわけで、ITPって何か?という説明と、ポイントサイト利用者はどうするべきか?を紹介します。
Cookieとは何か?
Cookieとは、インターネットで古くから利用されている識別ファイルです。たとえば、iPhoneなどのスマホでSafariのブラウザなどを使って、ホームページなどにアクセスすると、認識のためのファイルとして、Cookieが付与されます。
このCookie自体は、ユーザーを認識するためにログイン情報の維持などで活用されており大変便利な仕組みです。
ただ、このCookieは便利すぎて色々な活用がされてしまうようになったんですね。
たとえば、あるサイトに「アクセスした履歴」がCookieとして残ることで、そのCookieを利用して広告に利用するという手が横行しました。
分譲マンションのサイトを一度のぞいたら、それからありとあらゆる広告がマンション購入ばっかりになったという経験がある方も多いのではないでしょうか?
ANAマイラーの方なら旅行系の広告がよく表示されるのではないでしょうか?
そんな感じでCookieは便利だけど、悪用されたらプライバシーの問題が生じるという点も認識されるようになりました。
AppleがITPで取った対応
それでAppleが行ったのがITPという対応です。
ITP(Intelligent Tracking Prevention)は少し大げさな表現ですが、本来のログイン等の利用に関係しないCookieは削除するというような機能です。
アフィリエイト広告界隈には大打撃
アフィリエイト広告のような成果報酬型の広告はユーザーが広告をクリックしたタイミングでCookieを付与して、そのCookeiを元にサンクスページで成果と照合するという形で成果を補足することが多いです。
そのため、ITPによってCookieが削除されてしまうと、その後で成果が発生したとしても、それを追跡することができなくなるわけです。
当然、ポイントサイトでも同じ仕組みが起こる
ポイントサイトというのは、このアフィリエイト広告と同じ仕組みをとっています。
ポイントサイトが実施しているアフィリエイト広告をポイント還元しているわけですからね。ITPによって、ポイントサイトでの広告クリックでCookieが付与されますが、ITPによってそれが拒否(削除)されうと、その後で成果条件を満たしたとして補足できないわけです……。
ポイントサイト利用者はITP対応をどうすればいい?
ITPは現在、Apple謹製のブラウザであるSafariで有効になっています。
iPhoneの場合
- 設定
- Safari
- サイト越えトラッキングを防ぐを「オフ」に
Macの場合
- Safari
- 環境設定
- プライバシー
- サイト越えトラッキングを防ぐのチェックを外す
とりあえずはこれだけでOKです。