株主優待をノーリスク・タダで手に入れる方法として知られている優待クロス取引。
実際には逆日歩リスクもあるし、売買手数料・貸株料がかかるのでタダってわけじゃないんですが。結構利用している方も多いようです。
ANAの株主優待券もこのテクニックでゲットしてSFC修行などに活用しているという人もいらっしゃるようです。
どうやってやるの?ANAの株主優待だけをタダ取りする方法(クロス取引)
手順としては以下の通りです。
<準備編>
- まずは証券会社に口座を開きます。おすすめは「SBI証券」「カブドットコム証券」あたりですね。
- 口座が開設されたら証券会社の管理画面で「信用取引口座」の申し込みをします。
- 証券会社にANAの現物株を買えるだけの資金(※)を入れておきます。
※ANAの株主優待の内容は以下のようになっています。
- 100株:1枚
- 200株:2枚
- 300株:3枚
- 400株:4枚
- 600株:5枚
- 800株:6枚
- 1000株:7枚
- 1400株:8枚
- 1800株:9枚
- 2000株:10枚
効率を考えるなら400株(4枚)までが良いですね。2019年3月の株価は4000円くらいなので、100株だと40万円、400株だと160万円くらいの資金が必要になります。
<実践編>クロス株取引で「買い」と「売り」を同時に出して優待だけもらう
信用取引口座を作った証券会社で以下の取引を行います。取引をするのは「権利付き最終日」がおすすめです。
権利付き最終日に以下のような取引をします。
- 欲しい株数分の現物買い+信用売りを同時に行う
これで同じ金額でANA株を買うことができているはずです。このままの状態でその日の取引を終えます。買いと売りが成立しているので株価がどっちに動いてもトータルでは損をしません。
そして、その翌日に「現渡」という方法を使って取引を決済します。買った株と信用売りをした株を清算するわけです。
これで取引は終了です。売買損益はゼロになります。
株の売買手数料はかかりますが、これで実質的にANAの株主優待だけを受け取る権利を得ています。
つまり、数百円程度の売買手数料だけでANAの株主優待を株価変動リスクならびに優待落ちリスクを負わずに手に入れることができるわけです。
実質タダ取りができてしまうわけですね。
逆日歩リスクを忘れないで
逆日歩というのは信用取引において「空売り>信用買い」という株不足が生じたときに証券金融会社が大株主が機関投資家などにお金を払って株を調達するときの調達料金です。
優待クロスが普及したことで、権利確定日の空売りが急増して株不足となり、逆日歩が発生するケースが増えています。
ANAの逆日歩履歴
2013年9月末:1株当たり1.15円の逆日歩 (1枚当たり1150円)
2014年3月末:1株当たり0.5円の逆日歩 (1枚当たり500円)
2014年9月末:1株当たり0.1円の逆日歩 (1枚当たり100円)
2015年3月末:1株当たり0.65円の逆日歩 (1枚当たり650円)
2015年9月末:1株当たり4円の逆日歩 (1枚当たり4000円)
2016年3月末:1株当たり0.4円の逆日歩 (1枚当たり400円)
2016年9月末:1株当たり0.15円の逆日歩 (1枚当たり150円)
2017年3月末:1株当たり1.5円の逆日歩 (1枚当たり1500円)
2017年9月末:1株当たり1.5円の逆日歩 (1枚当たり150円)
2018年3月末:1株当たり7.5円の逆日歩 (1枚当たり150円)
2018年9月末:1株当たり3.5円の逆日歩 (1枚当たり350円)
2019年3月末:1株当たり11.25円の逆日歩 (1枚当たり1125円)
2019年9月末:1株当たり12円の逆日歩 (1枚当たり1200円)
引用元:ANAの株主優待券をほぼ無料で手に入れる方法
※ANAホールディングス株は2017年9月に株式併合(1000株→100株)を実施しておりますので、2017年9月優待から逆日歩のズレがあります。
1枚あたりというのはANAの優待券1枚あたりに払った逆日歩の金額です。
2017年3月末は優待券一枚当たり1500円の逆日歩が発生したことになります。これに加えて、おおよそですが、売買手数料や金利などで1000円、2000円くらいの手数料が上乗せされることになります。
ヤフオクとかメルカリだと1枚3000円~5000円くらいで取引されることが多いようなので、それを考えても多少は得ができるといったところでしょうか。
一般信用取引で逆日歩リスクをゼロにできる?
ちょっと難しそうですが、一般信用取引というものを使うとこの逆日歩リスクをゼロにできるようです。
正直、私の頭の理解度を少しこえているようで、説明を読んでもわかったようなわかっていないような気がしますが、それはたぶん実践していないからだと思います。
こちらの方法を使えば金利を含めても数千円で優待券4枚(4000株)を投資しても数千円のコストで取れそうなので2017年9月度はチャレンジしてみようと思います。
SBI証券、カブドットコム証券あたりがよいということです。チャレンジされる方は、「ハピタス」経由で口座を作るとお得ですよ。
たとえばSBI証券なら4000ポイントをソラチカルートでANAマイルに交換すれば3600ANAマイルにすることができます!
口座開設でもANAマイルが貯められますね!
以上です。